メゾ・ソプラノ 鳥木 弥生
Yayoi Toriki プロフィール
石川県出身。武蔵野音楽大学卒業。2000年渡伊、イタリアのフィレンツェにて故フェドラ・バルビエリ氏に師事。02年フィレンツェ市立歌劇場研修生オーディションに合格し研鑽を積む。第12回(財)江副育英会オペラ奨学生。07年より平成19年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修生として1年間フランスに留学、パリのエコール・ノルマル音楽院のディプロマで最高位取得。99年第8回フェスティヴァル・リリック(スペイン)で女声第1位。同年第1回エレナ・オブラスツォワ国際コンクール外国人最優秀賞受賞によりノセダ指揮/キーロフ歌劇場管弦楽団と共演。00年第6回G.B.ヴェッルーティ国際コンクール第3位、03年第9回リッカルド・ザンドナイ国際コンクールでザンドナイ賞受賞。
1998年、サンクトペテルブルク、ベオグラートなど各地でロシアの名歌手、エレナ・オブラスツォワと共にリサイタルを行う。02年フィレンツェ歌劇場公演「ジャンニ・スキッキ」のツィータに出演し、イタリアでオペラ・デビュー。国内では03年ラヴォーチェ公演「ノルマ」のクロティルデでデビューし、04年はトヨタコミュニティコンサートin東京でレオンカヴァッロ作曲「ラ・ボエーム」(日本初演)にムゼッタで出演。04年藤原歌劇団に「カルメン」のメルセデスでデビュー後、「ラ・トラヴィアータ」のフローラ、「ランスへの旅」のメリーベア公爵夫人、「リゴレット」のマッダレーナ、帰国後に「ラ・ジョコンダ」のチェーカ、「カルメル会修道女の対話」のマザー・マリー、「タンクレーディ」のイザウラで好評を得、2011年「セビリャの理髪師」のロジーナに抜擢され成功を収める。その後も、2013年「カルメン」タイトルロール、「ラ・トラヴィアータ」のフローラを好演。
その他、国内ではサントリーホールのホール・オペラ・アカデミー公演「ファルスタッフ」のメグ、カサロヴァ主演の演奏会形式「カルメン」のメルセデス、銀座オペラ「イル・トロヴァトーレ」のアズチェーナの他、各種コンサートのソリストとしても活躍。14年には泉鏡花原作の新作オペラ「滝の白糸」で欣弥の母を演じ、絶賛された。海外では05年ピストイア・マンゾーニ劇場で「外套」のフルーゴラ、06年アヴィニョン歌劇場“音楽の日”オペラ・ガラ、07年クレルモンフェラン歌劇場公演ビゼー作曲「ジャミレ」のタイトルロールなどに出演。08年にはスペイン・バルセロナ近郊サバデルのフェランドラ歌劇場で「蝶々夫人」にスズキで全9回出演して成功を収め、地元新聞評でも高い評価を得た。
現在、藤原歌劇団団員。2015年4月藤原歌劇団「ラ・トラヴィアータ」のフローラで出演。11月「滝の白糸」公演(再演)、12月「仮面舞踏会」のウルリカに出演予定。